腰椎分離症について

腰椎分離症とは

中学生ぐらいの時期にスポーツのし過ぎによって発生する腰痛の一つで、腰にある椎骨という骨が疲労骨折を起こしたものが腰椎分離症と呼ばれます。

腰椎分離症の詳細

繰り返すスポーツ動作(オーバーユース)で腰部に局所的なストレスがかかることで、成長期の硬くなりきってない骨が疲労骨折を起こしてしまいます。腰椎(詳しくは腰椎後方の上下の関節突起がある椎弓根部)での骨折があるので、長期間の経過観察が必要になります。

腰椎分離症の注意点

左右の椎弓が分離症を起こしてしまうと“すべり症”になってしまいやすいので特に注意しなければなりません。

一般的な腰椎分離症の治療法は・・・

運動を休んで治療に専念するのが一般的。痛みの軽減だけが目的であれば1~3ヶ月の安静で済みますが、骨が付くことを目的にすると6~12ヶ月と非常に長期の治療期間を必要とします。ただし疲労骨折が初期に見つからないと骨の癒合は難しいので必ず治癒するという訳ではなく、症状が長引く場合は手術を勧められることもある。

一般的なスポーツ治療院の場合

運動休止だけでなくコルセットの装着による患部の安静を行ったり、骨癒合を促進させる超音波治療器を行うこともある。どちらの方法も病院であれば保険適応で行えるものです。

腰椎分離症は筋肉を緩めれば痛みは消えてゆく!

腰椎分離症は、骨が付かない限り本格的なスポーツ復帰は不可能に思われていますが、現実には分離症があっても症状が全く無いものも多く見られます。症状を訴えるかたは体が硬い傾向があるため、硬くなった筋肉を緩めるだけで痛みは消失していきます。ただし、背中から腰まわりの細かい筋肉を緩める必要があるため、緻密な技術と施術回数を要しますが、しっかり深層部の筋肉を緩め、本来あるべき関節動作が行えるようになると、ほとんどが症状を感じずに運動できるようになっていきます。